漫画「何巻まで買ったか」わかるアプリを自作した話【第11回・まんが蔵】

書庫が完成し、6000冊の漫画が棚に並んだ。その書庫づくりと並行して、もうひとつ作っていたものがあります。漫画の蔵書管理アプリ「まんが蔵」です。

結論(要点)
  • 漫画6000冊の重複購入・総冊数不明・既存アプリへの不満から、iOSアプリ「まんが蔵」を自作した
  • バーコードスキャン登録・巻ごとの所持管理・読書状態・新刊通知・バックアップ・版種管理などコレクター向け機能を搭載
  • Flutter(Dart)+楽天Books APIで開発、App Storeで無料公開中

📱 蔵書管理アプリ「まんが蔵」― 無料・iPhone/iPad対応

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なぜ作ったか

漫画の冊数が増えるにつれて、管理が難しくなってきました。

一番困ったのは重複購入です。それほど頻度は高くありませんが「あの巻、持ってたっけ?」と思いながら買ったら、すでに持っていたということが数回ありました。漫画好きなら一度は経験があるかもしれませんが、6000冊規模になると頻繁に起きてもおかしくありません。
アプリを作るまでは、スマホのメモに殴り書きして管理していました…

また、全部で何冊あるのか把握できないという問題もありました。本棚に並べてはいても、総冊数や未読の本が何冊あるかが瞬時にわかりません。

既存の蔵書管理アプリもいくつか試してみました。でも、細かいところで「こう管理したい」という操作や表示に対応していないものが多く、どれもしっくりきませんでした。

だったら自分で作るしかない、ということで開発を始めました。

アプリの概要

アプリの名前は「まんが蔵」です。漫画コレクターのための蔵書管理アプリで、所有している巻・読書状態・購入予定をまとめて管理できます。まんがの情報が詰め込まれたをイメージしました。

まんが蔵 基本情報
  • 対応:iOS(iPhone)
  • 価格:無料
  • 言語:日本語 / 英語

主な機能

ライブラリ管理

タイトルと巻数を登録するだけで、手持ちの本棚をデジタル化できます。読書状態(未読・読中・読了)や連載状況(完結・未完結)も一緒に管理できます。ライブラリ画面では総冊数・作品数がひと目でわかるサマリーが表示されます。
特にこだわったのは漫画の表紙を表示することです。任意の巻の表紙を設定することができます。タイトル数が多すぎて表紙を表示すると見にくい場合は普通のリスト表示に切り替えることもできます。

漫画の詳細情報管理

それぞれの漫画について、タイトル・作者・出版社、読書状態や連載状況の他に、掲載誌や保管場所、1巻発売日、最新刊発売日といった情報も任意で入力できるようにしました。情報を入れておくとソートや並び替えが行えるので、管理がしやすくなると考えました。

巻ごとの所持状況管理

1巻ずつ「所持」「未所持」「貸出中」「予約済」を記録できます。友人に貸した巻も、予約した新刊も個別に把握できるので、重複購入を防げます。また、全巻一括での変更も行えるので100巻あったとしても一瞬でステータスの変更が行えます。
また、ファンブックや0巻といった特別巻も同一タイトルで管理できるようにしてあります。特別巻についてはサマリーの冊数に加えるかどうかも任意で設定できるようにしてあります。

バーコードスキャン・検索で簡単登録

本の裏面についているISBNバーコードをスキャンするだけで、タイトル・作者・出版社などの情報が自動入力されます。また、検索によって情報を自動入力する機能も実装しました。すべての漫画を手入力で登録するのは現実的ではないので、これらは必須の機能でした。

購入予定リスト

未購入の巻をリストアップして管理できます。合計金額が自動計算されるので、次の買い物の予算が立てやすくなります。Amazon・楽天ブックスなど複数のストアへ直接アクセスするボタンも用意しています。
※金額については楽天Books APIから取得できない可能性があります。

購入予定の漫画を表示。開くと未購入巻を表示

新刊カレンダー・通知

登録した漫画の最新刊情報をカレンダー形式で確認できます。発売日が近づくと通知でお知らせするので、新刊の見落としがなくなります。

カレンダーに発売日を表示

読みたいリスト

まだ手を出していない気になるタイトルをウィッシュリストに追加しておけます。「いつか読もう」と思っている漫画を忘れないように記録しておく備忘録機能です。

いつか読む予定の漫画を登録して忘れないようにしておける

設定画面

設定画面では言語を日本語と英語に切り替えられます。また、通知のON/OFFも設定できます。
購入リストや新刊カレンダー画面に表示する購入ストアについても、表示/非表示を設定できるようにしてあるので、自分の利用するストアへのリンクボタンを表示することができます。

どうやって作ったか

開発にはFlutterというGoogleのフレームワークを使いました。1つのコードでiOS・Android・Webに対応できる技術で、将来的な展開も視野に入れてこの選択にしました。(2026年6月現在ではiOSのみ)

アプリのデザインはダークモードに赤いアクセントカラーを組み合わせたスタイルです。シンプルで使いやすいものを目指しました。ライト/ダークモードの切り替えにも対応しています。

また、書籍情報の取得には楽天Books APIを使っています。バーコードスキャンでISBNを読み取り、そのISBNを元にAPIから書籍情報(タイトル・作者・表紙画像など)を取得する仕組みです。
そのため楽天Booksに情報がない場合や、載っている情報が誤っている場合があれば、書籍情報を取得することができなかったり、間違った情報を表示することがあります。

現在の状況

App Storeで無料公開しています。iPhone・iPadをお持ちであればどなたでもダウンロードできます。(※Androidは現在対応中)

まずは我が家のおうち書庫の6000冊を登録することから始めて、相当な作業量でしたが、仕事と家事育児の合間を縫って登録作業を行い、514作品・6442冊の登録が完了しました!(2026/06/22時点)
大変な作業でしたが、達成感もありましたし、所蔵漫画の管理ができるようになった快適さを考えると今後の漫画ライフがより一層楽しみになりました。

このパートのまとめ
  • 重複購入・総冊数不明・既存アプリの使いにくさから、自作を決意
  • 「まんが蔵」:漫画コレクター向け蔵書管理アプリ(iOS・無料)
  • 主な機能:ライブラリ管理・巻ごとの所持状況・読書状態管理・バーコードスキャン/検索登録・購入予定リスト・新刊通知・バックアップ・版種管理・読みたいリスト
  • Flutter(Dart)+楽天Books APIで開発
  • App Storeにて無料公開中

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