結論(要点)
- Google Playへの公開は全5ステップ。アカウント作成・素材準備・Console登録・クローズドテスト・製品版審査の順に進む
- 個人開発者(2023年11月以降に登録)は最難関の「12人・14日間クローズドテスト」が必須。ここが一番時間と手間がかかる
- iOSと違い初回登録料は25ドル(約3,700円)の一度きり。審査はiOSより速い印象
- まんが蔵はクローズドテストを終えて公開中。実際に経験して分かったことをシリーズで書いていきます
まんが蔵はもともとiOS専用アプリでしたが、「Androidユーザーにも使ってもらいたい」という思いから、Google Playへの公開を決めました。iOSのApp Storeとは勝手が違う部分も多く、特に個人開発者向けに強化されたテスト要件には絶望しました。
この記事では、Google Playにアプリを公開するまでの全体の流れを、まんが蔵の申請を通じて経験したことをもとにまとめます。
Google Play公開までの5ステップ
- 事前準備(アカウント作成・プライバシーポリシー)
- リリース用ファイルと素材の作成
- Google Play Consoleでのアプリ登録
- クローズドテスト(12人・14日間)← 最難関
- 製品版の審査と公開
ステップ1:事前準備
まずGoogle Play ConsoleにGoogleアカウントでログインし、デベロッパーとして登録します。登録には25ドル(約3,700円)の初回費用がかかります。Appleとは違い、支払いは一度きりで、以降のアプリ公開には追加費用はかかりません。複数のアプリを出してもOKです。
登録後は本人確認(本人確認書類と電話番号)が求められます。審査に数日かかる場合もあるようなので、早めに済ませておくのがおすすめです。私の場合はほぼ丸1日でした。
あわせてアプリ用のプライバシーポリシーページが必要です。外部からアクセスできるURLが必要なので、GitHub Pagesを使って公開するのが手軽です。まんが蔵でもGitHub Pagesに作成しました。
ステップ2:リリース用ファイルと素材の作成
アプリ本体はAAB(Android App Bundle)形式でビルドします。Flutterの場合は flutter build appbundle --release コマンドで生成できます。
ストアに必要な素材は以下です。
- アプリアイコン:512×512ピクセル
- フィーチャーグラフィック(看板画像):1024×500ピクセル
- スクリーンショット:スマートフォン用に最低2枚
- アプリ説明文(簡単な説明80文字・詳しい説明4000文字以内)
iOSのApp Store向けに作成した素材がある場合、サイズを調整して流用できます。ただしフィーチャーグラフィックはAndroid独自の素材で、iOSにはない形式です。
ステップ3:Google Play Consoleでの登録作業
管理画面の「アプリを作成」から進み、ダッシュボードに表示される設定タスクを順番に埋めていきます。コンテンツレーティング・ターゲット層・データセーフティなど、入力項目は多めです。
一つひとつ丁寧に答えていく作業で、迷う項目もありますが、説明が整備されているので読みながら進めれば詰まることは少ないです。わからない部分はAIも活用しながら進めましょう。
ステップ4:クローズドテスト(個人開発者の最難関)
ここが個人開発者にとっての最大の山場です。
2023年11月以降に作成された個人のデベロッパーアカウントは、製品版への申請前に最低12人のテスターに14日間継続してテストしてもらうことが義務づけられています。(もともとは20人だったようです…)
- テスター数:12人以上
- 期間:14日間連続
- テスター登録:GoogleアカウントのメールアドレスをConsoleに登録し、専用リンクからインストールしてもらう
- 法人アカウントの場合はこのステップをスキップできる
12人集めること自体が一番の壁で、知人だけでは難しいことがほとんどです。X(旧Twitter)やテスター募集サービスを活用する方法については別の記事で詳しく書きます。
ステップ5:製品版の審査と公開
クローズドテストの条件を満たしたら、製品版のリリースを作成して審査に提出します。「製品版としての公開を開始」をクリックするとGoogleの審査キューに入ります。
初回審査は数日〜1週間程度かかるのが一般的です。問題がなければそのままストアに公開されます。
iOSとの違い
App Storeとの主な違いをまとめると:
- 登録料:App Storeは年間99ドル(約14,000円)を毎年支払い。Google Playは25ドルの一度きり
- テスト義務:App Storeは個人でもすぐ審査申請できる。Google Playは個人の場合クローズドテスト必須
- ビルド形式:iOSはipaファイル。AndroidはAABファイル
- 審査スピード:iOSは数日かかることが多い。Androidも同程度だが、印象としては早い傾向
まとめ
- 全5ステップ。アカウント作成から始めて、クローズドテストを経て製品版公開
- 個人開発者は「12人・14日間クローズドテスト」が必須。ここに一番時間がかかる
- このシリーズでクローズドテストの詳細やテスター集めの方法もまとめていきます
