この記事のまとめ
- 漫画が1,000冊を超えたあたりから「何巻まで持っているか」が把握できなくなり、スマホのメモや既存アプリでは対応できないと感じた
- 当時(10年ほど前)使っていたアプリがサービス終了し、巻単位で管理できるアプリが見当たらなかったため、自分で作ることにした
- 所持・未所持の巻管理・購入リスト・新刊カレンダーを最初から搭載し、リリース後も掲載誌フィルターなど使い勝手の改善を重ねてきた
以前、このブログの第11回でまんが蔵について書きました。ただあのときは概要を紹介する程度で、なぜ作ることになったのかという経緯にはあまり踏み込めませんでした。今回は改めて、もう少し詳しく書いてみます。漫画の蔵書管理がどういう問題で、なぜ既存のアプリでは足りないと感じたのか。そしてまんが蔵が今に至るまで、どんな変化があったのか。
漫画が増えると、「巻数レベル」の把握が怪しくなります
漫画を集めていると、ある時期から「何を持っているか」ではなく「何巻まで持っているか」が分からなくなってきます。
作品そのものの存在は覚えています。問題は巻数です。「進撃の巨人、確か途中まで買ってたけど何巻まで?」「鬼滅は全巻あったっけ?」という状態になる。
私の場合、1,000冊を超えたあたりから怪しくなりました。一般的には400冊前後で本棚が足りなくなってくると言いますが、冊数以上に「作品数×巻数」の組み合わせが管理の難しさの本質だと思っています。30作品を同時に追いかけていれば、それぞれの最新刊・所持状況・次に買うべき巻を全部把握するのは、記憶だけではどうしても追いつかなくなります。
また、誰かと話しているとき、「その漫画全巻持ってる?」と聞かれてパッと答えられない場面もあります。アプリがあれば画面を見せればすぐ解決するのですが、それができずに「たぶん持ってると思う…」と曖昧な答えを返すことになる。
スマホのメモから始めて、アプリを探した
最初に試したのは、スマホのメモアプリに手入力するやり方です。「進撃 1〜10巻」のような形で書き始めました。ただ、続きませんでした。巻を買い足すたびに手で更新する作業は、気が向いたときしかやらないので、すぐに現実の本棚と乖離していきます。
次に、既存のアプリを探しました。当時(10年ほど前)、いい感じに使えるアプリが1つあったのですが、いつの間にかサービス終了してしまい、使えなくなりました。他にも試しましたが、「この本を持っている」という記録はできても、「何巻まで持っているか」を巻単位で管理できるアプリがなかなか見当たりませんでした。
本棚の蔵書管理アプリはいくつかありましたが、どれも「本の記録」がメインで、漫画のシリーズを巻ごとに把握するという使い方には向いていませんでした。
なければ作るという結論になりました
探して見つからないなら、自分で作るしかない。そういう結論になりました。
最初から決めていたことがあります。所持・未所持を巻単位で完璧に把握できること。それから、購入リストと新刊カレンダーも当初から構想に含まれていました。「次に買うべき巻がひと目でわかること」「新刊が出たときに気づけること」は、巻数管理と同じくらい重要な要件でした。
登録の手間については、バーコードスキャンで解決しました。1,000冊以上を手入力するのは現実的ではありませんが、バーコードを読み取るだけなら続けられます。この仕組みについては第13回でもう少し詳しく書いています。
リリース後も、「この機能があれば便利だな」と感じたものを少しずつ追加してきました。掲載誌フィルターやUIの改善など。まんが蔵は今も、実際に使いながら感じたニーズをもとに開発を続けています。
今のまんが蔵でできること
現在のまんが蔵でできることを簡単にまとめておきます。
蔵書全体の可視化(ライブラリ):自分が何作品・何冊持っているかが数字で見えます。
巻ごとのステータス管理:各巻を「所持・未所持・貸出中・予約済」の4種類で管理します。シリーズの途中に抜けがあっても、どの巻が手元にないかがひと目でわかります。
購入リストの自動作成:ステータスが「未所持」または「予約済」の巻は、自動的に購入リストに表示されます。次に買うべき巻を手動でメモする必要がなくなります。
新刊カレンダー:登録しているシリーズの新刊発売日が確認できます。「気づいたら発売されていた」を防ぐための機能です。
他にも様々な機能があります。詳細はシリーズの各回でそれぞれ紹介しています。
一点だけ正直に書いておくと、「読んだ・読んでいない」の記録については、所持・未所持の管理と比べると精度が劣る部分があります。機能としては用意していますが、巻ごとに読了を記録していくのは自分自身もまだ完璧には追いついていません。
